東浜巨選手の実績
沖縄県うるま市出身で小学校2年生で軟式の与那城ストロングで野球を始め3年生から投手、与勝中学校では野球部で3年生の時に県大会で優勝、九州大会でも3位まで勝ち進んだ。
沖縄尚学高校では1年生の夏から大型右腕投手として注目を集めており、2006年の夏の選手権沖縄大会では、沖縄水産戦でリリーフ投手として投げた後、準々決勝の宜野座高校戦で先発し、8回コールドで1安打で完封勝利と完璧な内容をみせた。
2年生となった2007年の夏の選手権は、沖縄大会1回戦の名護戦で8回コールド完封勝利、その後準々決勝の沖縄工業戦で先発して5-0の完封勝利と好調な投球をみせたが、準決勝で浦添商と対戦。伊波翔悟投手と6回まで2-2の投げ合いをみせたが、7回途中に両足のけいれんにより降板するとその後チームは敗退した。
秋季大会は県大会を制して九州大会へ進むと、2回戦の大分商戦では7回11奪三振でコールド勝利、準決勝でも鹿児島工を1失点に抑えて完投勝利し、準優勝に貢献した。9試合51.1回を投げて防御率0.88の成績を残した。
3年生となった2008年のセンバツ大会では、2回戦の聖光学院戦で7安打を打たれながら要所を抑えて完封する(4奪三振)と、3回戦の明徳義塾戦で7安打を打たれるも要所を押さえるピッチングで1失点勝利(4奪三振)。準々決勝の天理戦では3-2と勝ち越した5回から登板し4安打で無失点(4奪三振)に抑えると準決勝の東洋大姫路戦でも8安打8奪三振で2失点完投、決勝の聖望学院戦でも6安打6奪三振で9-0の完封勝利で優勝を果たした。
5試合41回に投げて32安打26奪三振と奪三振数は少なくヒットも打たれているが、ツーシームやフォーク、チェンジアップに加え140kmを越えるストレートで打たせて取るピッチングで3点しか奪われず、防御率は0.66。
夏の選手権大会では準決勝で興南高校と対戦、1年生の島袋投手と投げ合い、3-1で勝利する。しかし決勝では浦添商戦で5失点、チームも伊波投手に2失点に抑えられて春夏連覇の夢は断たれた。
ドラフトの超目玉としてプロから注目を浴びていたが、センバツの終わった春頃より進学を決めており、夏の大会終了後に亜細亜大学進学を表明をした。
亜大では1年生の2009年春季リーグから力を見せ、4月21日の中大戦で先発、沢村投手(2010年巨人1位)と投げ合うと5安打8奪三振で1-0の完封勝利デビュー、1年生での初登板完封勝利はリーグでは34年ぶりの記録となる。続く國學院大戦でも3安打5奪三振で1-0の完封、2回戦でも3安打7奪三振で4-0の完封と3試合連続完封勝利した。立正大戦の1回戦では5回に1失点し無失点記録は33回で途切れたが、5安打9奪三振で4試合連続の完投勝利、最終戦では東洋大の乾投手(2010年北海道日本ハム3位)と投げ合い6回で9安打を浴び3失点をしてしまうものの、リーグ1位の防御率0.82で新人賞、そしてベストナインに選ばれた。
秋季リーグ戦では春ほどのインパクトはなく2敗を喫するも、青学大戦では3安打9奪三振の完封勝利を挙げるなど5勝を挙げ、リーグ最多の67回を投げて55安打54奪三振、防御率2.01の成績を残し、再びベストナインに選ばれた。
2年生となった春季リーグ戦では國學大戦で2安打8奪三振で完封、立正大戦では南投手(2010年千葉ロッテ2位)と投げ合い1安打8奪三振で完封勝利するなど、活躍を見せるも、成績は6試合で5完投、4勝2敗で防御率2.25、48回を投げて28安打41奪三振で3期連続のベストナインに選ばれた。
秋季リーグは3試合で完封勝利をしたものの、東洋大の藤岡投手との投げ合いでは好投しながらも抑えられて2敗するなど4勝4敗、しかし防御率はりーぐ2位の0.84、75回1/3を投げて48安打55奪三振を記録した。