伊藤拓郎選手の実績
東京出身、大泉西中では東練馬リトルシニアで硬式でプレーし142㎞をマークするなど早くから注目を集めていた。3年時にはAAAチャレンジマッチ日本代表に選抜され、6回を投げ3安打無失点に抑え、9三振を奪っている。
多くの高校や注目する中、帝京高校に進学し、1年春には関東大会で登板、作新学院戦で144㎞をマークし、怪物誕生のニュースが全国に響き渡った。
2009年夏の甲子園では初戦となる2回戦の敦賀気比戦（8月16日）に5-1の9回2アウトから登板、1年生では最速となる147㎞をマークしスタンドを沸かせた。
3回戦の九州国際大付戦（8月19日）では7回途中から登板2回1/3を2安打2奪三振無失点に抑え、チームの逆転勝利に大きく貢献した。またこの時148㎞をマークした。
続く県岐阜商戦では3回途中から登板し2安打2失点で4回途中に降板している。
秋季東京大会では背番号11であるが主戦投手としてチームを優勝に導くと、明治神宮大会では東海大相模の一二三投手と投げ合い、完投したものの0-4で敗れた。
2年生となった2010年の選抜大会、初戦の神戸国際大付戦で先発し大きなスライダーを使って5安打9奪三振2失点に抑え完投勝利、三重高校戦では延長10回を投げ8安打6奪三振と苦しみながらも変化球を駆使した粘りの投球で2失点に抑え、チームのサヨナラ勝利に貢献した。
2010年夏の大会では墨田工戦で先発、監督から完全試合をやって来いというエールに見事応え、7回参考ながら76球で三振11、内野ゴロ5、内野飛球3、外野飛球2で完全試合を達成した。
3年生となった2011年の春季大会は初戦の世田谷学園戦で先発するも、初回に3安打2死球で3失点し2アウトしか取れず降板しチームの敗退した。
夏はスライダーを中心に変化球で試合に望み、東東京大会準々決勝の修徳高戦では7回参考ながらノーヒットノーランを記録、決勝の関東一高戦では9回1失点で完投し甲子園に出場して実力を見せた。
甲子園では初戦の花巻東戦で先発し、4回途中5失点で降板したがチームは8-7で勝利、2回戦の八幡商業戦では打撃を活かすため一塁手として出場した。チームは3-0とリードし9回表1点を返された後に逆転満塁本塁打を打たれ3-5で敗退、マウンドに登ることなく甲子園の怪物は甲子園を去った。