斎藤佑樹選手の実績
群馬県出身で小学校1年生から野球を始め、生品中学校では野球部でプレーし3年生の夏に関東大会ベスト8。
早稲田実業に入学すると、2年生の夏からエースとなるも夏の選手権西東京大会では準決勝で日大三に1-8で敗退した。秋季大会では準決勝で再び日大三と対戦すると2-0で完封勝利、決勝でも東海大菅生を5-4でやぶり優勝した。
3年生となった2006年のセンバツ大会では初戦の北海道栄戦で4安打8奪三振で完封勝利すると、2回戦の関西高校戦ではドラフト候補の中村投手、ダース投手(現北海道日本ハム)と投げ合い、延長15回を1人で投げきって引き分け。11安打13奪三振で7失点。引き分け再試合では3回から登板、7回を投げて8安打3失点と好投し勝利した。
しかし連投の疲労もあり、準々決勝も横浜高校戦では先発したものの6回で8安打を浴び3失点で降板し、チームも敗退した。
夏の大会ではフォームを変え、ストレートは149kmをマークするまでになると、西東京大会決勝では再び日大三と対戦、9回まで3-3で延長戦となると10回にお互い1点を奪い合い、11回にサヨナラ勝利で甲子園出場を決めた。斎藤投手は完投した。
甲子園の2回戦では大阪桐蔭を6安打12奪三振で2失点完投、3回戦でも福井商業を1失点に押さえて完投勝利、準々決勝では日大山形を5安打10奪三振で2失点完投勝利した。
準決勝の鹿児島工戦では榎下投手(現九州産業大)と投げ合い、3安打13奪三振で完封勝利を挙げた。
決勝では前年優勝の駒大苫小牧と対戦、田中将大投手(現東北楽天)と投げ合い、延長15回を7安打16奪三振で1失点で引き分け、再試合となった決勝では、再び先発し6安打13奪三振で3失点完投、9回には147kmのストレートで5番田中将大を三振に切って取り、優勝した。
7試合に先発して6完投、948球を投げきる。78奪三振は甲子園歴代2位の成績。
マウンド上でハンカチで顔を拭くアクションからハンカチ王子として、人気も沸騰し、プロはメジャーも含め15球団が最上位候補としてマークした。しかしプロ志望をせずに早稲田大学入りする。
早稲田大学では1年生の2007年春季リーグ、開幕戦となる東大戦で先発し6回を1安打8奪三振で無失点に抑えて勝利、1年生では最多タイの4勝を挙げ、27回1/3を投げて15安打29奪三振、防御率1.65の成績で堂々のベストナイン入り。
大学野球選手権でも決勝で先発して勝利するなど3勝をマーク、11回を投げて2失点と好投を見せて全国制覇を成し遂げ、MVPに輝く。
秋季リーグ戦でも8試合に投げて4勝2敗、57回2/3を投げて45安打52奪三振、防御率は0.78でリーグ1位となり再びベストナインに選ばれた。
明治神宮大会では2回戦の九州産業大戦、準決勝の八戸大戦に先発するも本来の投球ではなかったがチームは勝利すると、決勝では東洋大と対戦、大場投手(現福岡ソフトバンク)と投げ合い、6回を1安打奪三振5で完璧な投球を見せた。リリーフした松下投手が打たれ敗戦した。
2年生になるとエースとなり、2008年春季リーグ戦では9試合に投げ好投するも3勝2敗、46回1/3を投げて34安打36奪三振、防御率はリーグ3位の1.75の成績だった。
秋季リーグ戦では7勝1敗を挙げてベストナイン、65回を投げて36安打54奪三振で防御率0.83を記録した。
3年生になるとストレートに磨きをかけ、2009年春季リーグ戦では4勝2敗、52回で37安打60奪三振と高い奪三振率をマーク、防御率もリーグ3位の2.25と好成績を残したが、ストレートを追い求めすぎてフォームを崩し、秋季リーグ戦では3勝2敗で防御率3.08と調子を崩す。
4年生では復活の投球を目指すが思うような投球が出来ず、春季リーグで防御率1.54も2勝3敗、41回26安打29奪三振。
しかし世界野球大会では初戦となる韓国戦で先発、ストレートは140km前半だが、チェンジアップがフォークボールのような切れ味を見せ、6回を5安打0失点、9奪三振と抑えた。
自ら望んで投げたアメリカ戦では先発するも1回に満塁弾を浴びた。その後は安定した投球を見せ6回まで投げたものの、チームは敗戦となった。
秋季リーグ戦では早慶戦前までに2勝0敗、30回16安打32奪三振、防御率1.80の成績を残している。
大学4年間ずっと日本代表に選ばれたのは史上初!