榎下陽大選手の実績
鹿児島県出身で伊敷台中学校では投手のほか三塁手としてもプレーしていた。
鹿児島工業に入学すると1年生の秋からエースとなり、3年生となった2006年の夏の選手権大会では鹿児島県大会で準々決勝から決勝まで全て1点差勝利の激戦を勝ち抜き甲子園出場、4番の鮫島(中大)とバッテリーを組み、2回戦の高知商戦で10安打を打たれながらも勝利を飾ると、4回戦の福知山成美戦でも10安打を浴びたが粘り強い投球で延長10回を投げきり勝利した。
準々決勝では斎藤佑樹の早稲田実業と対戦、先発を外れたが0-4の5回途中から登板し3回1/3を投げて1失点に抑えた。試合は0-5で敗退となった。
九産大に進学すると、1年生の春季リーグ戦は右肩の違和感があり思うような活躍ができなかったが秋季リーグ戦では5試合に登板して3勝1敗、22回で24奪三振で防御率2.45と活躍の兆しを見せると、2年生となった2008年の春季リーグには8試合を投げて6勝0敗、46回1/3で57奪三振、防御率2.72でベストナインに選ばれる。秋季リーグ戦でも3勝0敗、防御率1.06で活躍した。
3年生となった2009年の春季リーグ戦では10試合に登板し5勝3敗、56回で60奪三振で防御率1.45の成績を残し、日本代表としてアジア選手権に出場した。秋季リーグ戦では4勝1敗でチームのリーグ制覇に貢献した。
明治神宮大会では初戦の創価大戦で149kmをマーク、1安打11奪三振の快投をみせ、ドラフト上位候補の評価を受けた。
4年生となった2010年も活躍を続け、春季リーグは5勝1敗、54回1/3を投げて25安打61奪三振、防御率0.66の成績を残し、最後となった秋季リーグ戦でも4勝1敗41回2/3を投げて25安打41奪三振、リーグ1位の防御率0.65を記録しMVPを受賞した。
2010年ドラフトでは北海道日本ハムからドラフト4位指名を受けたが、その翌日の九州大学選手権準決勝の名桜大戦で三振10を奪いノーヒットノーランを達成した。