阿部拓也選手の実績
日大山形高校に入学すると130km中盤のストレートながら低めにコントロールしスライダー、カーブとのコンビネーションで粘り強く点を与えない投球を見せた。
2年生となった2006年の夏の甲子園では初戦で開星高校と対戦し6安打1失点で完投すると、2回戦では佐藤由規投手(現東京ヤクルト)の仙台育英と対戦、佐藤投手は7安打13奪三振で自責点4に対し、阿部投手は11安打7四死球だが自責点3と粘りの投球で見事勝利する。3回戦の今治西戦でも14安打5四死球で9失点したが完投、9-10で勝利した。準々決勝の早稲田実業戦では先発せず、斎藤佑樹投手との投げあいは見られなかったが、2-5となった8回2アウトのピンチで登板し1人を抑えて終わった。
山形県勢初のベスト8進出の偉業を成し遂げた。
3年生になるとチェンジアップ、ツーシームを習得してピッチングの幅を広げ、2007年夏の選手権山形大会では26イニング連続無失点を記録する活躍で優勝、2年連続甲子園に進む。
甲子園の初戦では常葉菊川と対戦、田中健二郎(現横浜ベイスターズ)と投げ合いが予想されたが、11安打7四死球だが12失点と粘りの投球が見せられる敗退した。
大学では2年までは公式戦の登板が無かったが3年生となった2010年の春季リーグ戦で1度先発をすると、秋季リーグ戦では国士舘戦で先発、135km前後のストレートとチェンジアップ、スライダーなどの変化球で7回1失点に抑えて勝利を挙げると、中大戦では6安打で完封勝利。
高校時代の粘りの投球が復活し、4試合を投げて3勝、22回を投げて自責点0で防御率0.00。國學院大の創部以来初となるリーグ制覇に大きく貢献した。